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 誰にも見せたくない僕の秘部を暇な誰かが保管していて、いつか暴露されるのではないかという不安が常につきまとう。というより誰も彼も秘密の暴露をしていて、もう既に僕の秘密など明らかになっているのだが、まだ皆は気づいていないというだけだ。でも、僕がそれに立ち向かおうとすればするほど、触れてほしくない部分は大きくなって僕の邪魔をするだろうし、きっとそのせいで夢の中に逃げる以外の術を失うのだろう。

 暴露された秘密は僕自身の秘密でなく、彼の秘密なのかもしれないが、僕達は秘密を共有しあっているので結局はおんなじことでしかない。僕らが世界を映像で記録することを覚えてから、世界は切り貼りされて、捕らえられたくない瞬間が残り続ける。フィルムは人間の尊厳よりも重い。

 

2017.02.11 14:50